ケガの応急処置②

  • スタッフ
  • 2020.12.08

みなさんこんにちは!
今回の担当は松本です。

前回は、スポーツでケガをしてしまった時の応急処置【RICE(ライス)処置】について紹介しました。
※前回の記事はこちら↓
https://wp.me/p6nWP3-4WS

そこで今回は、その応急処置の中でも『足首の捻挫』と『打撲』の事例について詳しく紹介します!

前回のブログでも紹介しましたが、RICE(ライス)とは
Rest(安静)
Ice(冷却)
Compression(圧迫)
Elevation(挙上)

の4つの処置の頭文字をとったものです。
そのRICEの中でも、【Compression:圧迫】は最も重要な処置の一つです。

ケガをした直後(受傷してから48時間)の事を「急性期」と言います。
この急性期に血管からの出血を最小限に抑えるための処置として、アイシングと圧迫のどちらかを優先するとしたら、【圧迫】を優先させます。

例えば、運動中に足首を捻って捻挫したとします。
アイシングで患部を冷やすことも大切ですが、その後足首を動かしてしまうと血管から出血して、患部の状態を悪化させてしまうケースがあります。
そこでまずはパッドや包帯を使って患部を圧迫し、その上から氷を当ててアイシングをするようにします。


サッカーやバスケットボールなどでの相手との接触による、太ももやふくらはぎの打撲でも同様です。
筋肉を打撲した時は血管にキズがつき、筋肉内で出血しています。
もちろん、アイシングも大切なのですが、この状態では患部を強く圧迫した方が、出血は止まりやすいのです。
例えば指先を切って血が出ている時、指の根元を押さえるよりも、キズの上から直接圧迫することが一番早い止血法です。
このキズの上に氷を乗せても、出血は止まりません。
同じ様に筋が打撲して筋肉の中の血管がキズついた時も、患部をしっかり圧迫することにより、止血が早期に行われ、出血量を減らすことが出来ます。
なので強い打撲を受けた時のポイントは、まずは包帯やバンテージを強く巻くことです。


※きつく巻くときには下肢の血流に気をつけ、20~30分ごとに一度包帯をゆるめ、再度巻きなおすようにしましょう。
もちろん、この圧迫の上からアイシングを行うとより効果的です。

そしてこのRICE処置は、あくまでも応急処置です。
痛みがあるときには、必ず整形外科などの病院を受診して、診察を受けるようにしましょう!