シュライカー大阪 田村友貴選手、齋藤日向選手 対談~Fリーグ×地域、環境と影響~

2018.04.07

今回、フットサルクリニック開催のため、今治にシュライカー大阪の田村選手と齋藤選手に来ていただきました。Fリーグトップクラスの実力を持つ選手にフットサルを始めたきっかけや、勝ち続けるコツや、うまくなる秘訣などをお伺いすることができました。
この機会に地域の多くの選手や子供たちにとって、参考になれば幸いです。
では、よろしくお願いします。


●おかれた環境と影響がきっかけに。それは偶然か、それとも必然か。

(石本)フットサルを始めたきっかけを教えていただいていいですか
(田村)大学を卒業してサッカーから引退しようと思って、兄がFリーグの選手でいっしょにやってみないかということで、シュライカー大阪サテライトのセレクションを受けてそこからですね。
(石本)何年位前でしょうか?
(田村)そうですね・・・4年前にサテライトのセレクションを受けてからですね。
(石本)日本代表に呼ばれたのはたしか2016年でしたよね?
(田村)そうですね。
(石本)4年前に入って、それから2年後には日本代表に呼ばれるようになったということはすごいですね。
(田村)そうですね、その時によかったのが、木暮前監督がトップチームとサテライトを両方みてくれていて、一から学べたということがよかったですね。
(石本)木暮前監督の印象は?
(田村)そうですね、細かいところとか、自分はフットサルが初めてだったのですが、そういう人でも分かるように教えてくれたこと、そしてそれがトップに上がっても言っていることは同じなので、すんなりできたということが大きかったですね。
(石本)なるほど、サテライトからトップに上がって、代表に呼ばれてとすごいですね。
(石本)続いて齋藤選手は、帝京長岡高出身で日本一ですよね。
(齋藤)そうですね。高校でのフットサル大会で優勝させてもらって、元々新潟は雪が降るので、冬はフットサルやるのが習慣化されていて、まあ、本格的なフットサルというよりもサッカーの延長を体育館でやれるという感じですね。中学の時も高校の時もフットサルで全国を経験させてもらって、卒業してからは本格的にフットサルをやってみたいと思ったのがきっかけですね。

 

(石本)フットサルとサッカーを両方やられていたわけですが、フットサルがサッカーに通じるものってありますか?
(齋藤)自分はサイドバックをやっていたのですが、サイドバックはプレッシャーを受けやすいポジションということもあり、フットサルのサイドでのプレス回避などがサッカーでもいきたように感じます。
(石本)プレス回避のところがトレーニングできたということですね。勉強になりますね。
(石本)田村さんはサッカーをやめようと思ったきっかけは?
(田村)長野パルセイロに練習参加してそれで見極めようかと考えていました。実際はそこで決断できてよかったです。

●勝ち続けるために必要なことは、自分の持ち味を消さずにチームプレーに徹する
(石本)なるほど、そういうことだったんですね。そこがポイントだったんですね。ちなみに先日行われた全日本フットサル選手権大会ではファイナルまでいきましたが、勝ち続けるポイントというのは何かありますか?
(田村)やはり一番は気持ちが大事だと思います。それと、普段の練習でできることは限られてくるので、実際の試合で状況に応じて対応したり、相手によって判断したりすることが大事だと思います。負けているからどうしたらいいかとか、勝っているからどうしたらいいかとか、そういうことが一人一人できる選手が多いチームが強いと思います。そして、自分が判断したことが判断だけではなく、実行できることが大事だと思います。
(石本)フットサルやチームの型を持ちながらも、いわゆる個の能力で打開できる力が必要なんですね。その能力を高めるために必要なことはどんなことがありますか?
(田村)そうですね、自分の武器であったり、持ち味を消さないようにプレーすることですね。持ち味を消さないようにチームのためにプレーすることですね。そこは大事にしてほしいですね。
(石本)なるほど、自分のストロングを活かしながらチームのためにプレーするということですね。ちなみに田村選手はどのようなことを意識されていますか?
(田村)僕はディフェンスなんで、相手からインターセプトでボールを奪ったり、エースを止めたりであったり、そういうところから攻撃につなげていくところを大事にしていますし、かといって、狙いすぎてやられないであったりとか、チームのバランスをみながらやっていくことを目標としていますね。
(石本)それは本当に大事ですよね。そこからのトランジションですからね。ストロングを活かすというところが、まさに勝ち続けるコツというところに当てはまりますね。ありがとうございます。
齋藤さんはいかがですか。
(齋藤)僕は・・・言われちゃったんですけど(笑)
戦術的なことでいうとやはりディフェンスかなというところがあって、失点しなければ負けないっていうのはすごく大事なところだと思うので、ディフェンスができるチームっていうのは、名古屋もそうですけど、印象の中にあって、その中で自分の判断でプレーの状況を変えれる選手がいるチームっていうのが勝ち続けられるチームなのかなと思います。
(石本)中学、高校で日本一になったときもやはり、そういうことは言われ続けました?
(齋藤)そうですね、高校サッカーの頃からディフェンスは常々言われてて、失点しなければ負けないっていうのは、常に言われていたのでディフェンスの意識は強いですね。
(石本)なるほど、確かにフットサルゴールは2m×3mというサイズですから、失点してしまうと、そこからゴールを固められると得点するというのが大変ですよね。
(田村)そうですね、逆にカウンター食らったりするんですよね。

●すぐ実践、すぐ工夫、柔軟に対応できる素直な気持ちが成長スピードを上げる。
大きな夢と小さな夢を持ち、効果的に追いかける。
(石本)確かにおっしゃる通りですね。ありがとうございます。
そういう強いチームにあこがれて、そういう選手になりたいという子供達もたくさんいると思うんですけど、日常でこういうことを意識して練習した方がいいということはありますか?
(田村)一番は大きな夢を持って、その中で日常の小さな目標を持って、目標を二つ持つことで、がむしゃらに追いかけるのではなく、まずここを追いかけることができるので、いいと思うことと、コーチが練習などでアドバイスを言ってもらったことを、納得できないことがあったとしてもまず自分の中で一回吸収して、そのアドバイスがあっているか、間違っているかどうかはわからないですけど、まずは自分の中で試して、考えて、でもやっぱり自分はここはこうした方がいいとか、でもああいっていたから、こういう風に適応してみようかとか、そういう柔軟に対応できる素直な気持ちっていうのが、やっぱりうまい選手はそこがしっかりできていると思いますし、自分もスクールで教えてますけど、そういう子がどんどんうまくなっていくというか、自分の大事なところは残していくということがありますね。
(石本)そうなんですよね。うまくなる子は吸収が早いんですよね。そいう子は言われたことをすぐ実践していますし、やりながらもすでに工夫している子もいたりしますよね。
逆に、監督などに言われて、これは難しいぞというものはありました?
(田村)そうですね、自分はあまり強いシュートは打てないんですけど、強いシュートを打てと言われたことはありますね(笑)でも、ちょっとなぁ・・・というのはありましたね(笑)
でも、とりあえず打ってやりながらも、実際にはタイミングをずらす工夫したりとかもやったりしてました(笑)
(石本)さすがですね。一回吸収してますね(笑)
齋藤さんはいかがですか?
(齋藤)自分の中では、常になんでできたのか、なんで失敗したのかを考えられる選手は、成長スピードが速いし、人の意見を素直に受け入れるというところが重要になってくると思います。一つの練習にしてもなんでうまくいったのか考えられる選手が上にいけるのかなと思います。後は、好きなことでないととことんやれないと思うので、フットサルにしてもサッカーにしても楽しみながら好きでい続けるということが大事だと思います。
(石本)なるほど、そうですよね。中々、振り返るっていうところが子供たちの年代では難しいですけど、できてる選手というのは自然にそういうことを考えてやっていますよね。それは何でなのかなって考えた時に、言われたように「好き」なんですよね。そこに尽きるんじゃないかなと思いますよね。クリニックの中でも子供たちが本当に楽しい、好きになる、させるというところが本当に伝わってきました。まさにそこがうまくなる秘訣じゃないかなと感じました。本当に参考になりました。

●環境と影響を地域のみんなと共に作り上げ、みんなで作る未来の夢に向かって発展する。
(石本)最後に、四国からFリーグを目指そうという子供たちにメッセージをお願いできますか。
(田村)四国にはFリーグがないと言われましたが、今回のような取り組みでまずはフットサルを知ってもらって、フットサルだけでなく、サッカーにも活かせるんだということを分かってもらいたいのと、自分がフットサルに合ってると思ったら、みなさんで上を目指せる環境を作ってもらって、将来Fリーグの舞台で対戦できたら最高ですし、また、サッカーの方に行った人でも、そのスキルを活かしてもらえたらうれしいと思っていますで、これからそういう環境を作っていただけたらうれしいと思います。
(齋藤)四国にはまだFリーグはないですけど、Fリーグ自体もこれからどんどん発展していくと思うので、今治にはJFLのFC今治もあり、地元に根付いて、活気づいているということをテレビでもみましたので、今治だけでなく、四国にFリーグができるように楽しんで、サッカーにしても、フットサルにしてもやってもらってトップリーグに一人でも多くいい選手がでてくればいいなと思っています。
(石本)ありがとうございます。ちなみにシュライカー大阪さんに入るにはどうすればいいですか?
(田村)中学生であれば、U18のセレクションを受けてもらえたらいいし、大学、社会人の人はサテライトのセレクションを受けてもらって、そこから入って、また評価されたらトップにも上がれると思います。
(石本)ありがとうございました。ぜひ、子供たちに伝えます。
今日は、本当にありがとうございました。


PROFILE(シュライカー大阪HPより)
18
FP
田村 友貴
TAMURA Yuki
体重:68kg
身長:175cm
生年月日:1992/03/17
出身地:滋賀県

33
FP
齋藤 日向
SAITO Hyuga
体重:64kg
身長:170cm
生年月日:1998/06/18
出身地:新潟県

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